食べる順番、GI値

食べる順番で太りにくくなるの?

食べる順番で太りにくくなるの?

ごはん、生姜焼き、野菜サラダ、みそ汁などのメニューが並んでいた時に、いつもどれから箸を付けていますか?実は食べる順番を変えるだけでも脂肪への吸収を抑えることが出来ます。これは、食後の血糖値変動に関わっています。

食事によって体の中で起こること

食事によって体の中で起こること

食べたものは体内で「糖」になり血液中を流れます。つまり食事により「糖」が増えるので、「血糖値が上昇」するのです。作られた糖は、私たちの体を動かすエネルギーとなりますが、急激に増えると「インスリン」というホルモンが血糖値を下げようとします。インスリンには脂肪合成を促し、脂肪細胞の分解を抑制する働きがあります。血糖値の上昇に比例して分泌されるため、血糖値が急上昇することで必要以上に分泌されると脂肪を体内にため込んでしまい、「太る原因」になります。

食べる順番

食べる順番
野菜、海藻、キノコ類などの多いおかずや汁物から食べる
野菜などの食物繊維が多いものは、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。これらを先に食べる事で、その後の血糖値の上昇は緩やかになります。まず最初に食物繊維の多いメニューから箸をつけて、その後に他のメニューを食べるようにしましょう。また、汁物を先に召し上がることは、食べ過ぎを防ぐのに有効です。
ゆっくり、よく噛んで食べる
順番だけではなく、早食いも血糖値を上昇しやすくします。よく噛むことで満腹中枢を刺激して食べすぎの予防となりますので、20分程度ゆっくりと時間をかけて食事をしましょう。
間食のカロリーにも注意
ポテトチップスやケーキ、チョコレートは高カロリーの間食です。高カロリーの間食が続くと肥満の原因になりますので、翌日の間食はゼロカロリースイーツや、低脂肪、ノンフライを選ぶようにしましょう。

「 GI(グリセミック・インデックス)値」って何?

「 GI(グリセミック・インデックス)値」って何?

食後血糖値の上昇度合いを示す指標のことで、食品に含まれる糖質の吸収度合いを意味しています。GI値が高いほど吸収度合いは高く、血糖値が急激に上昇します。GI値の低いものを選んだり、低い物から食べることで血糖値の上昇を穏やかにすることが出来ます。一部食品しか抜粋しておりませんが、GI値の表を参考に食べる順番を考えてみましょう。

食品のGI値

高GI
(70以上)
チョコレート(156)
じゃがいも(91)
精白米(83)
食パン(70)
中GI
(56〜69)
パスタ(61)
とうもろこし(60)
そば(59)
低GI
(55以下)
かぼちゃ(51)
バナナ(50)
豆腐(48)
にんじん(33)
トマト(30)
ヨーグルト(30)
いちご(29)
※シドニー大学のグリセミック・インデックスページより
※GI値は、一緒に食べるもの、調理法などによって差が出ます。