禁煙支援

タバコとメタボリックシンドロームの関係

タバコはメタボリックシンドロームに大きく関係しており、喫煙によって動脈硬化を進行させる原因となっています。

タバコとメタボリックシンドロームの関係
血圧との関係
喫煙により、血管の内壁を傷つけたり、血液をサラサラにする働きを抑制してしまいます。
血糖値との関係
ストレスや内臓脂肪の増加が原因となり、血糖値を下げる働きのあるインスリンの効きを悪くさせる他、交感神経が優位となり血糖値の上昇に繋がります。
血中脂質との関係
脂肪組織を分解する酵素の働きを低下させ、脂質代謝異常(中性脂肪やLDLコレステロールが高い)を引き起こすと言われています。

タバコによる健康被害

喫煙はがんだけでなく、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しており、予防できる最大の死亡原因であることがわかっています。また、喫煙を始める年齢が若いほど、がんや循環器疾患のリスクを高めるだけでなく、総死亡率が高くなることも報告されています。

※現在、広く普及している電子タバコと健康影響については国で研究中です。
非喫煙者と喫煙者の肺の違い
非喫煙者と喫煙者の肺の違い
喫煙により肺にタールが付着することで肺が黒く変化していきます。黒く変化した肺は元に戻ることは出来ません。

禁煙のメリット

禁煙のメリット
タバコ代がかからない
1箱440円、1日1箱を1か月継続した場合、13,200円を節約することが出来ます。
若々しくいれらる
タバコに含まれる「ニコチン」は血管を収縮させる働きがあるので、皮膚の血流が悪くなり、ハリやみずみずしさが失われて、しわの多い皮膚になってしまいます。

禁煙を始めましょう

禁煙を始めましょう
禁煙治療で賢く禁煙
タバコは嗜好や習慣ではなく、依存性があるため「繰り返しの治療が必要な慢性の病気」です。禁煙直後から2~3日をピークに、ニコチン切れによる禁断症状が強くなります。禁煙補助剤(ニコチンパッチやバレニクリン)を上手に利用したり、禁煙外来を受診すると比較的楽に、より確実に禁煙することが出来ます。
体重が増えても大丈夫
禁煙を始めると体重が増加しやすくなります。直ぐに食事のコントロールをすると離脱症状のコントロールがうまくいかない場合があるので、禁煙を開始して1か月以上が経過し、禁煙が安定したら食生活の改善にも取り組みましょう。体重増加を抑制するために、まずは身体活動を増やすことから始め、ウォーキングや風呂掃除、子供と遊ぶなど体を動かしましょう。